Q. モーツァルトより眠れるクラシックはある?
ポップスでも、ボサノバでもOK
睡眠で一番多い悩みは、「眠りたいのに眠れない」というものではないでしょうか。ベッドに横たわり目を閉じているのに、思考が邪魔して眠れない。そんな場合は「音」が助けになってくれます。
人間が外界から受け取る情報のうち8割は視覚情報といわれています。ところが眠るために目を閉じると「感覚遮断」が起き、それまで視覚情報処理に費やされていた分が思考に集中して、「明日のプレゼンはどう進めよう」「あのとき、あんなことをいわれて嫌だったな」と頭が冴えわたってしまうのです。
それを防ぐには、「音」による新たな刺激を与えるのが一番です。特にモーツァルトのような美しく穏やかな音楽を聴けば、心身共にリラックスして穏やかな眠りにつくことができます。
巷でよく聞く「モーツァルト効果」とは、1990年代に学術雑誌「ネイチャー」で発表された「モーツァルトの音楽を聴かせると、知能検査で高い成績を示す」とするカリフォルニア大学の研究結果です。以来、子どもの情操教育や勉強、睡眠などに効果的と大流行しました。