ローヤルゼリー飲むことが大事

糖質制限ブームの影響もあり、近年厳しい食事制限を自らに課すビジネスパーソンが増えてきた。それは経営者も例外ではない。アンケートによると「健康維持のため日々の食事にルールを設けている」と答えた経営者は8割に迫る勢いで、一般のサラリーマンの約半数という数値を大きく上回っている。“健康な食事”については、諸説あるが「そのぶん正解と断言できるものはそう多くない」とは精神科医で、ベストセラー作家でもある樺沢紫苑氏。

髙田 明●ジャパネットたかた創業者 1948年、長崎県生まれ。大阪経済大学卒。74年、父親が経営する「カメラのたかた」入社。86年、独立。2015年、社長退任。現在はJ2「V・ファーレン長崎」社長。

「例えば、一日3食しっかり摂ったほうがよいという研究結果がある一方、少ないほうがよいという研究結果もあります。結局、どの年齢であるか、体重、体形、血圧や血糖値によって健康的な食事は異なります」

その代表例が糖質制限だ。

「糖質制限に関する研究は、肥満や糖尿病を対象にしたものが多く、BMIが正常領域の健康者でのデータは少ない。むしろ過剰な糖質制限で寿命が縮むという研究もあります。まずは自分の体質を把握することが大事なのです」

その点で、自らの体質を自覚し、40年以上にわたって過食しない食生活を続けている有名経営者がいる。

「朝食は一切食べず、昼は妻が作ってくれたお弁当。夜はおかず数品で基本お米は食べず、お酒も嗜む程度。一日“1食半”です」

長崎県佐世保市に本社を構える通販会社・ジャパネットたかたの社長を4年前に退き、現在Jリーグチーム・V・ファーレン長崎の代表取締役社長を務める高田明氏だ。

食習慣として氏がほかに取り入れているのは、毎日飲み続けているローヤルゼリー(写真)だ。

「ジャパネットで販売しているローヤルゼリーは20年以上飲んでいます。私は健康食品については飲んでいるという気持ちが大事だと思っています。健康食品を摂ることで健康を意識するようになるので、結果健康に近づいていくのではないでしょうか」

そんな2019年71歳を迎える高田氏には今、ある決意がある。

「あと47年、117歳まで生きることを宣言しています。ジャパネットの社長を退任した当時、『あと50年生きなさい』と夢で神様に言われて(笑)。実際には117歳まで生きられなくても、そう思って頑張っていれば100歳まで生かされるかもしれない。J2に降格したV・ファーレンの復活を含め、まだまだやらなければならない課題はたくさんある。そのため、食事だけでなく、運動にも気を使っています。できれば一日1万歩歩くこと。ジャパネット時代は、スタジオ内を歩き回り、歩数を確保していましたし、引退する2年半前からは本社のエレベーターを使わず、すべて階段移動にしていました」

ただ最近は会議続きで、歩く機会がめっきり減ったという。

「出張でサッカーのアウェー試合に行ったときのほうがよく歩くので、体の調子はいいかもしれませんね。また、休日はときどきはゴルフに出かけます。スコアは130を叩くこともありますが、気にしていません。歩くことが大事ですから」