記憶力が衰える年齢になってからスタートしても、英語力は伸びる。数多くの50代の英語力アップを実現してきたプロは「50代には50代の勉強法がある」とアドバイスする。

「最初から英会話スクール」は得策ではない

記憶力が衰える年齢になってから英語を学ぶのは、至難の業のようだが、「そんなことはない」とMr.Evineこと恵比須大輔さんは断言する。主に社会人を対象にした「やりなおし英語JUKU」を主宰する恵比須さんは、いわば英語につまずいた経験のある人を教えるプロ。

「英語は単純に記憶力だけで学ぶものではありません。確かに年をとれば瞬発力はなくなりますが、大人には大人の学びの要領があります」(恵比須さん、以下同)

英語を勉強するとなると、まず浮かぶのが英会話スクールという選択。しかし、英語が苦手で、一から学ぶ場合には、あまりお勧めはできないと恵比須さんは言う。

「英会話スクールは、ある程度英語が話せるようになってから通うほうが効果的です。お金を払って、英語で話す経験をし、いろいろな表現を学ぶ場所と考えたほうがいい」

「やりなおし英語JUKU」では、日本人はもちろん、ネーティブのスタッフも中学の英文法を中心に日本語で教える。いわば、こてこての学習塾だ。

とはいえ、いくら苦手とはいっても、中学英語からやり直さなければいけないのか?

「たとえばセンター試験の英語の問題は難しいというイメージがあるでしょう? でも、中学英語がしっかり身についていれば、ほぼ80点は取れるのです」(円グラフ参照)