社員数約50人で東証一部に上場する人材系の新興企業がある。トップダウンの意思決定はせず、数値目標もない。いわゆる「ティール型組織」を地でいく。自社の経営理念を、サービスで提供する経営者の素顔とは──。
スポーツチームのような会社をつくりたかった
【田原】新居さんは上智大学の理工学部を卒業されて1998年にインテリジェンスに入社される。まわりは、猛反対だったそうですね。
【新居】インテリジェンスは当時従業員が100人ちょっとのベンチャー企業でした。そのころはインターネットもいまほど普及していなかったし、グーグルもメジャーではなかった。ベンチャー企業がいまのように認知される前でしたから、「大企業に入らず、無名の中小企業に入るなんて」と親戚一同に呆れられました。うちは母子家庭ですが、当然のごとく母親も大反対でしたね。
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