日本女性は世界で一番「子を産まない」
2024年のOECD(経済協力開発機構)報告書では、「日本の女性が世界でいちばん子どもを産んでいない」という衝撃の事実が明らかになりました。その年に49歳だった女性(1975年生まれ)の「無子比率」は日本が世界一高く、28.3%にも上っていたのです(2位はスペインで23.9%、3位は22.5%でイタリア)。
なぜ49歳で無子比率を計るかというと、50代になってから子どもを産むケースはほとんどなく(2023年の日本のデータで100人ほど)、49歳時点で無子の人はおそらく一生子どもを持たないと判断できるからです。
つまり、この世代に当たる日本女性の3割近くは子どもを産んでいない。もはや日本は「少子化」ではなく「無子化」の時代に突入しているのです。
想定より15年早く少子化が進んでいる
ことし6月に厚労省が発表した統計でも、25年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯で産む子どもの数)は過去最低の1.14、出生数も過去最少の67.1万人でした。出生数は前年の推計(66.5~66.7万人)よりはわずかに上回りましたが、2016年に100万人割れをして以来、急速に減っていく一方です。
2023年時点での予想では、出生数が70万人を切るのは2038年で、66万人になるのは2039年のはずだったので(国立社会保障・人口問題研究所の推計)、想定より13~15年も速いペースで少子化が進行しているのです。いったいなぜなのでしょうか。
これまで、少子化の一因は「女性の高学歴化」や「社会進出」だと言われてきました。しかし近年、男性に限らず女性でも、結婚確率が高いのは正規雇用で働いている人だという実態が明らかになっています。ここからは、安定した職を得て支援制度を活用しながら結婚・出産までの道筋を描ける人と、そうでない人との格差が広がっている現状がうかがえます。


