30年間、少子化に取り組んできた

私は30年近くにわたって少子化問題や保育政策を研究してきました。きっかけは、自分がそうした課題に直面したからです。

30歳で妊娠したとき、当時の環境では仕事を辞めざるを得なくて本当に悔しい思いをしました。周囲は「おめでとう、いいお母さんになってね」と祝福してくれましたが、私自身は「仕事を辞めたくなんかない」「ここで家庭に入ったら次のキャリアはない」という思いでいっぱいでした。

第1子出産直後、アメリカに留学

そこで夫と話し合い、夫婦でアメリカのビジネススクール(MBA取得のための経営学部大学院)に入学することにしました。息子を連れて渡米したのは出産の半年後ぐらい。授業に出ながらの育児には苦労もありましたが、当時は今ここでがんばらないと私の一生が変わってしまうと思っていましたから。