東京に「空飛ぶバイク」をつくっている会社がある。経営者はもともと外資系証券会社でトレーダーをしていたという。スター・ウォーズの世界を実現させようとする男の素顔とは――。
ジャーナリストの田原総一朗氏とA.L.I.TechnologiesCEO兼CTO 小松周平氏

祖父の影響を受け、スター・ウォーズの世界へ

【田原】小松さんは小さいころから社会貢献をしたいと考えていたそうですね。

【小松】保育園のころ、ある映画を見ました。お金持ちの裕福な子どもが乗った飛行機がアフリカで不時着。その子はアフリカの現状を知り、いかに自分が恵まれていたのかを痛感するというストーリーです。その映画を見て、僕も自分が恵まれているなと。

【田原】ご両親は何をされていたんですか?

【小松】父も母も公務員です。

【田原】宇宙に興味があったそうですね。どなたの影響ですか?

【小松】じつは祖父が戦時中にパイロットでした。祖父は宇宙に憧れを持っていて、その話を聞くうちに僕も宇宙に関心を持つようになっていました。最初はスター・ウォーズの世界みたいに宇宙人っているのかなとか、どんな星があるのかなといった興味でしたが、だんだん宇宙がどうやって誕生したかとか、そもそも自分の存在って何だろうと考えるようになって、すっかりハマりましたね。

【田原】宇宙が好きなのに大学ではエネルギー工学を研究されていたそうですね。なぜエネルギーを?

【小松】研究していたのは宇宙で使うためのエネルギーです。太陽光発電の衛星を打ち上げて、宇宙でつくったエネルギーを無線で送電する研究をしていました。通信ロケットなど宇宙に関するいろいろな研究テーマがありましたが、やるからには新しいことをやろうと思っていました。

【田原】大学時代には、国境なき医師団のボランティアメンバーとしてシドニーに行かれたそうですね。