――起業をするとすれば当然、会社を辞めることになります。失敗はできないと思うと悩みます。

50歳前後は、ちょうど起業に向いている年齢だと思います。職場での行く末も見えているし、貯蓄もある程度あり、社会での経験も積んでいるのですから。

僕は「50歳は人生の真ん中だ」と言っています。その意味は、人間は動物なので、自分で餌をとるようになるまでは一人前ではありません。つまり、親に養ってもらっているうちはまだ半人前です。今、大学の進学率は52%ですから、半分が高卒と考えたら、平均してちょうど20歳が社会に出る年齢です。つまり20歳が一人前の人間としてのスタートになります。

(構成=八村晃代 撮影=市来朋久)
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