このデザインを僕が最初に手がけたのは1990年。そこから洋菓子の味や原材料が変わるごとに手が加えられたので、だいぶごちゃごちゃになった。それで25年の時を経て、お菓子の中身だけでなくデザインも全面リニューアルすることになりました。

デザインした人 デザイナー 仲條正義

資生堂パーラーのお菓子はスーパーやコンビニではなく、デパートを中心に置いています。大手のお菓子メーカーに比べ、やや年配でリッチなお客さんが多いのが特徴。最初にデザインを手がけたときに意識したのは、彼らに斬新かつゴージャスな印象を与えることでした。

たとえば、商品を入れる手提げ袋は、青地に金色を組み合わせました。当時、食品のパッケージに青を使う会社はなかった。カビを連想させるからと、タブー視されていたんです。青を使うという斬新さを残しつつ、青が放つ毒々しいイメージをなくすため、金色を「S」のロゴと縦のラインに使っていました。