飯島勲である。

今回の対談は、第68代横綱・朝青龍氏(以下、「横綱」)である。横綱は、相撲を引退してから実業家となって、祖国モンゴルの発展のために尽くしている。

横綱は、お酒を止めたという。それを聞いて私は俄然横綱に協力したい気持ちが強くなった。お酒は本当によくない。飲めば飲むほど、カラダにも悪し、頭もバカになる。多くのパワハラ、セクハラ、痴漢、傷害事件はお酒が原因だ。タバコと全く逆だ。タバコを吸いすぎたせいで逆上し、人を殺めたという話を聞いたことがない。

なのに、お酒はOK、タバコはダメという空気が日本を覆う。

飯島勲氏

世界の潮流はむしろ喫煙者を大事にする方向で進んでいる。例えば、タバコを吸うヤツは時代遅れと言われていたが、最近の海外映画では喫煙シーンが増えてきた。オバマ大統領をはじめとしてタバコを吸うセレブも多い。それは海外での超一流ホテルに泊まってみてもわかることだ。かなりの頻度で海外に出張する私の経験では、高級ホテルで喫煙フロアが禁煙フロアよりも高い階層にあるのが8~9割。禁煙フロアが上にあるのは米国のワシントンを中心とする一部地域だけだ。ニューヨークは国連もあるせいか“国際基準”で禁煙フロアは優遇されていない。

ヨーロッパでもアラブでも中国でもアフリカでも、私が会ったセレブはみんなタバコを吸っている。航空機も一般航空機では喫煙不可能だが、プライベートジェットでは吸える。

いまだに「禁煙、禁煙!」と騒いでいるのは、日本人と一部の中途半端なアメリカ人だけだ。世界は禁煙ファシズムの怪しさに気づき始めていると思う。

禁煙ファシストたちは、「タバコは百害あって一利なし」というが、心の健康やストレスを扱う免疫学の医療分野では、喫煙が健康にいい影響を与えていることが確認されている。

横綱もお酒を止めた。みなさんにはお酒を止めろまではいかないまでも、控えめにしておいたほうがいいだろう。