次の金融危機は…
一部には、このプライベートクレジットという金融商品がかつてのサブプライムローンのように世界中にリスクをバラまく可能性があると指摘する声や、リーマンショックのような巨大な金融危機のきっかけになりうるという警告さえ聞かれます。
サブプライム危機や、リーマンショックでは、アメリカ金融界発の衝撃が世界の金融界に波及し、健全と思われていた金融機関が破綻したり、大きな損失を出したことで一般の企業、労働者の生活にも大きな打撃を与えました。
アメリカのマネーゲームが、世界中の人々の生活に影響を与えたという意味で、歴史的な事件となりました。
あれと同じようなことがまた起きてはたまらない――多くの人がそう感じているでしょう。
はたして金融恐慌が来るのか、それとも世界経済はこのまま順調な成長を続けるのか。
金融の専門家であれ、世界的企業のトップであれ、ノーベル賞を受賞するような超一流の経済学者でも、いつ、どのような形で金融恐慌が来るのかを正確に言い当てることができる人はいません。
ただ、今後もしそのような危機が起きるとすれば、そのきっかけになるのがプライベートクレジットである可能性が高い、そう予測されているのは確かです。
万が一、破綻が起きたら
万一破綻が起きた場合、その影響は投資家にとどまらず、非常に広範に及びます。
その点で、『市場の爆弾 プライベートクレジットは破滅的金融危機の引き金を引くか』は私なりの警告にほかならないのです。
なお、ここで強調させていただきますが、現在は金融機関に対するコンプライアンス遵守に関して、監督当局はきわめて厳格なルールで臨んでおり、プライベートクレジット・ファンドを販売している一流の金融機関は、すべてのルールを厳格に遵守したうえで、リスク管理も投資案件の発掘も運用者もすべてが業界最高レベルのものを厳選して販売しています。
『市場の爆弾 プライベートクレジットは破滅的金融危機の引き金を引くか』では現在一流の金融機関が販売している商品に問題があると主張するものでは決してありません。仮にプライベートクレジット全体が大きく棄損するような事態になってしまった場合は、その分野に投資しているファンドもマイナスの影響は避けられないかもしれないと主張しているだけですので、くれぐれも誤解のないようにお願い申し上げます。
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