※本稿は、越川慎司『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
期待されている人は「席にいない」
調査によると、会社から期待されている人たちの80%が、1日に7回以上、自分の席を離れていることがわかりました。
期待されている人たち全体で見ても、1日平均で7回以上席を離れており、これは一般社員の2.3倍にあたります。
なるべく自席に座って仕事に集中した方が「頑張っている」と評価されると思い込んでいる人が大半だと思いますが、調査では真逆の結果が出たのです。
自席を離れるのはトイレやコピーのためだけではなく、偶然会った人と話すためでした。結果として、期待されている人たちは一般社員の1.4倍、廊下での偶発相談が発生していました。
ただの雑談や立ち話に見えますが、実際は、プロジェクトの進行を早めたり、正式な会議では出てこない情報を拾ったりする重要な場になっているようです。
ある調査では、偶発的な相談を週に5回以上受けている社員は、上司から「調整力がある」と評価されているという結果が出ています。
社内の人が集まる場所で他部署の人などと自然に顔を合わせることで、「そういえば聞きたいことがあったんですが……」という流れが生まれ、大切な情報が入ってくるのです。
うろちょろしていると会話も相談も増える
期待されている人たちは「あの人に会いたい」と思ったらすぐに席を立ちます。「今は忙しいだろうから後にしょう」と先延ばしにはせず、即行動することでスピード感のある情報交換を可能にし、意思決定の質も上げていたのです。
トイレに行くときでさえ、帰り際に同僚の席に寄って「さっきの件、どうなりました?」とひと声かける。そのひと言が会議の数十分に相当することも少なくありません。
わざわざ席を立つのだから、用事を済ませるだけではもったいない。そんな効率思考が働いているのでしょう。
自席にへばりついて仕事をしている人よりも、社内を回遊しながら偶然の出会いを戦略的に積み重ねる人の方が、信頼も情報も集まりやすいのです。

