※本稿は、越川慎司『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
メールを返すのが普通より2.7倍早い
会社から期待されている人たちのメールを分析してみたところ、彼らの62%が、届いたメールに対して24時間以内に何かしらの返信をしているとわかりました。
「当たり前では」と思われるかもしれませんが、同じ調査に対する一般社員の結果は18%でした。
また、彼らは一般社員に比べてメールを返すのが2.7倍早いこともわかりました。一般社員が1通のメールを返すまでに10分かかるとしたら、期待されている人たちはその間に2.7通のメールを返している、ということです。
メールの重要度や業種業態・内勤・外勤によって返信スピードは大きく異なりますが、平均して比べると、期待されている人たちの返信がいかに早いかがわかります。
返信を待つ相手にとっては「返信が遅い=頼りにならない人」という印象につながります。スピードは内容と同じくらい、信頼の指標になっているのです。
また、期待されている人たちは全受信メールの35%以上を、受信して15分以内に返信しています。
四六時中メールを見ているわけではありません。メールの処理に明確な仕組みを持って対応しているのです。彼らが徹底していた工夫は大きく4つありました。
①優先度を瞬時に判断し、2分で返せるものは即レス
②時間がかかる案件は、まず「受領・確認中・返答は○日まで」とだけ返す
③リモートワーク時は「24時間以内に一次返信」のポリシーを守る
④情報共有だけのメールには冒頭に「返不要」と明記
結論・根拠・依頼は5行以内
ある営業職の方は、以前は「夜にまとめて返す派」でしたが、取引先から「返事が遅い」と言われたことで、2分以内に返せるメールは即レス、それ以外の場合は「確認中、返答は明日午前まで」と送るようにしたそうです。
すると上司から「進捗を安心して任せられる」と評価され、昇進スピードが加速したと話してくれました。
メール本文の書き方にも共通点がありました。結論・根拠・依頼を5行以内でまとめ、読み手に余計な負担をかけないようにしていたのです。
あるIT企業のチームで、このルールを全員で徹底してもらったところ、平均返信時間が35%短縮し、催促メールは28%減少。さらに四半期後の調査で、頼れる人という評価が18%上昇しました。まさに、メールのスピードが評価を底上げしたのです。

