※本稿は、横山祐太『AIを使って首都圏に「中古マイホーム」を買ったら620万円も安くなりました』(鉄人社)の一部を再編集したものです。
不動産サイトの「ポエム」を翻訳せよ
不動産情報サイト(SUUMOやHOME'S)の紹介文は、いわば「売るためのポエム」だ。都合の悪いことは書かれていない。私は気になる物件を見つけると、そのURLや紹介文をコピーし、彼らにこう命じた。
〈不動産業者が書いたこの紹介文を「翻訳」して。美辞麗句の裏に隠された「リスク」と「デメリット」を推測し、辛口で指摘して〉
すると、魔法が解けるように真実が浮かび上がる。
●広告
〈緑豊かで閑静な住宅街! DIY好きにおすすめ!〉
○AIの翻訳(チャッピー)
〈駅から遠く、夜道は暗い可能性があります。また『DIYおすすめ』は、『そのままでは住めないほどボロボロ』という業界用語です。大規模な修繕費を覚悟してください。〉
「広い庭」は家を建てられない土地の余白
●広告
〈再建築不可ですが、その分広々としたお庭が魅力!〉
○AIの翻訳(ジェミニ)
〈論外です。住宅ローンが組みにくく、将来売却しようとしても二束三文になります。『広々とした庭』は、単にセットバックが必要で建物が建てられない土地の余白に過ぎません。〉
ここでいうセットバックとは、家の前の道が狭い場合に建て替える際、自分の敷地を道路として提供して道を広げなければならないルールのことだ。その分、自由に使える庭や部屋が狭くなる。
私たちは毎晩、デスクでこの「翻訳ゲーム」を繰り返した。数百の物件をスクリーニングし、地雷物件を捨て、残った「原石」を探し続けた。
ここで、「AIを使わなかったらどうなるか?」という疑問にも答えておこう。従来の方法では、気になる物件を見つけるたびに自分で周辺相場を調べ、ハザードマップを確認し、都市計画を調べ、場合によっては複数の不動産会社に見積もりを取って比較する必要があった。1物件あたり数時間かかることもザラだ。


