昼休み15分で専門家も唸る下調べが完了
私はAIを使うことで、1物件の初期スクリーニングをおよそ10~15分で完了させていた。仕事の昼休みにプロンプトを送り、休憩が終わる頃には結果が出ている。この「スキマ時間で専門家も唸るレベルの下調べができる」というのが、忙しいサラリーマンにとって最大の武器なのだ。
もちろん「複数業者に問い合わせをして比較する」という昔ながらの方法も有効だが、それには膨大な時間と手間がかかる。AIならば「そもそもこの物件のどこがおかしいか」を秒速で整理してくれるので、比較のための土台が一瞬でできあがる。両方を組み合わせるのが最強だが、時間のないあなたはまずAIに事前調査を任せてしまえばいい。
運命の物件に出会うまで、私たちは数多くの候補を「デスク上だけで」葬り去ってきた。その一部を供養として公開する。これらはすべて、AIがいなければ内見に足を運び、貴重な週末と期待を無駄に消費していたはずの「地雷物件」である。
横浜市にある「高台に佇む邸宅」の罠
事例1 相場より500万安い「擁壁の城」
●広告の謳い文句
〈見晴らし良好! 横浜市アドレスの高台に佇む邸宅〉
○ジェミニの眼
〈ストリートビュー画像から擁壁の劣化サインを指摘。水抜き穴が土砂でふさがっているように見え、表面には白華現象(エフロレッセンス)らしき白い吹き出しと亀裂が確認できる。古い『不適格擁壁』の疑いがあり、その場合、将来の再建築時に1000万円単位の造成工事費用が上乗せされることもある。現地で専門家(建築士・施工会社)の確認を強く推奨する。〉
◎学び
高台の物件は、建物だけでなく「土台(擁壁)」に数千万円の時限爆弾が隠れていることがある。AIは「眺望の良さ」に浮かれることなく、コンクリートの劣化という冷徹な事実を突きつけてくる。→即却下。
白華現象(エフロレッセンス)とは、コンクリートの表面に白い粉が吹く現象で、内部に水が染み込んでいる証拠であり、擁壁や基礎の劣化サインのひとつだ。そもそも擁壁とは、高低差がある土地で土砂崩れを防ぐためのコンクリートの壁のことで、古い擁壁を作り直す場合、数百万円~1000万円以上の莫大な費用がかかる「時限爆弾」になり得る。
