日本経済の成長力が弱くなった現在、次のリーディング・インダストリーを見つけるのは難しい。一定の条件が整えば、化学産業には、その役割を担う可能性が大いにある、と筆者は説く。
「知る」と「解る」の違いはどこにあるのか
近時マスコミなどで、何度か繰り返される政治家の出処進退の判断の是非。外から言うかぎりは、どうとでも言える。だが、内に入り事情を深く知ると、人と人との関係が絡み、判断はことのほか難しい。誰しも、出処進退や仕事の踏ん切りのつけ方には悩むものだ。今回は、阿部謹也氏の「解るとは何か」そして「何が解れば解ったことになるのか」についての議論を手がかりに、出処進退に絡んで、「仕事の成否を自分に問う」こと、〈大問題〉を立てることの大事さを考えたい。氏は、ヨーロッパ中世史の研究で知られ、一橋大学の学長を務められた碩学である。
さて、阿部氏の著作の一つに、『自分のなかに歴史をよむ』(筑摩書房、1988年)がある。そこでは、「解る」ということにまつわる自身の経験が紹介される。
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