三方を睥睨する石垣造りの山城

八幡山城の威容は、麓から見上げるだけでも感じられるが、山頂に足を運べばよりそれを実感できる。麓からの比高(麓との標高差)は180mの山城。105mの安土城の倍近く高い位置にある。ゆえに城下の眺望は素晴らしい。

西の丸から西方。琵琶湖そばの小山は水茎岡山城
撮影=今泉慎一(風来堂)
西の丸から西方。琵琶湖そばの小山は水茎岡山城。室町11代将軍・足利義澄がかつて居城していた
出丸から南西
撮影=今泉慎一(風来堂)
出丸から南西。「近江富士」こと三上山がはっきり見える
二ノ丸から見た近江八幡市街
撮影=今泉慎一(風来堂)
二ノ丸から南東。近江八幡市街が一望できる
二ノ丸から東。右奥の山が観音寺城
撮影=今泉慎一(風来堂)
二ノ丸から東。右奥の山が六角家の居城・観音寺城。その左手前の低い山が安土城

言うまでもなく、眺望の良さは軍事的に大きなメリットがある。八幡山城は山頂の本丸から放射状に尾根が広がっている。ロープウェイ山頂駅のある南東尾根の二の丸、南西尾根の西の丸と出丸がそれぞれ別方向に睨みを利かせている構造。