「気持ち」と「判断」を切り分ける

その結果、日程を変えて再び誘われたり、別の機会の話が出てきたりします。

そのたびに、また説明を考え、また気を遣う……。この繰り返しに疲れていきます。この負担を減らすために大切なのは、強くなることでも、冷たくなることでもなく、必要なのは「気持ち」と「判断」を切り分けることです。

気持ち:「誘ってもらえたことは嬉しい」
判断:「でも、参加はしない」

この2つは同時に存在していいものです。ただ曖昧にしないこと。

伝えるときには「判断」の部分を大事にします。

自分のスタンスを添えて、伝えてみるといいでしょう。

「こういった場は得意ではないので、普段参加していないんです」
「○○の集まりは少し緊張してしまうので、遠慮しますね」

これは相手を否定する言葉ではありません。自分の選択を伝えているだけ。

断ったあと、「あの言い方で大丈夫だったかな」「冷たく聞こえたかな」と心が揺れることもあるでしょう。でも、相手の感情や受け取り方は、相手のものです。

三上ナナエ『控えめでも存在感のある人がしていること』(大和出版)
三上ナナエ『控えめでも存在感のある人がしていること』(大和出版)

あなたは誠実に伝えた事実まで、その先を引き受ける必要はありません。

控えめな人に必要なのは、優しさを減らすことではありません。

その優しさを、相手だけでなく自分にも向けること。

余計な一言を手放すことは、関係を断つためではなく、自分をすり減らさないための選択です。

自分の境界線を守る言葉を持つことは、控えめな人にとって、大切なコミュニケーションの力なのです。

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