健康を維持するために、最初に鍛えるべき体の部位はどこか。アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長の高林孝光さんは「身体の土台であるかかとに適切な刺激を与えることが大切。自宅や通勤中にもできる簡単なトレーニングがある」という――。(第2回)

※本稿は、高林孝光『しゃがめない人は不健康になる――日本人の9割は正しくしゃがめない』(自由国民社)の一部を再編集したものです。

道路でトレーニングを行うランナーのかかとのアップ
写真=iStock.com/Six_Characters
※写真はイメージです

「最強のかかと」を作る2つのポイント

かかと周りの部位を強化して、さらに強靭なかかとを作るための基礎的なトレーニングを紹介します。

かかとの骨が強くなることで、怪我や不調、将来の健康リスクも改善されます。そのために必要なのが、適切な外部刺激です。これらを実践することで、かかとに効果的な外部刺激が与えられ、かかとの骨を中心に丈夫になっていきます。

実際にトレーニングを始めると気づかされますが、大前提として、まっすぐに立てない人がたくさんいます。まっすぐに立つと、体重はかかとにまっすぐかかります。それが理想的な姿勢であり、骨格のあり方でもあります。まず身体がまっすぐ立つことによって、かかとに正しい重さがかかることが大事なのです。

つまり言い換えれば、「かかとトレーニング」とは、かかとで全体重を支えられるようになるためのトレーニングでもあります。

「最強のかかと」を作るために必要な外部刺激は、大別すると「2つ」だけです。

(1)肩叩きのようにトントンと叩くタイプの瞬間的な刺激
(2)指圧のようにギュッと押すタイプの持続的な刺激

この2つの性質の違いをまずは覚えてください。

数時間立ちっぱなしでも耐えられる

では、かかとへの叩き刺激と圧力刺激では何が違うのでしょうか。トントンと叩くタイプの外部刺激は、移動したときに耐えられるかかとを作っています。歩いたり、足踏みしたりする場面で、一瞬一瞬かかとに刺激が入る。そうした「瞬間的な衝撃に強いかかと」を鍛えるのです。

一方、ギュッと押すタイプのかかと圧は、同じ姿勢で体重がずっとかかったときに耐えられるかかとを作っています。立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢をしたまま、かかとにずっと圧がかかるシーンはとても多いものです。

「ずっと何時間も刺激が入っても耐えられるかかと」を作るのが、圧力刺激の役割です。筋肉にも瞬発力に関わる筋肉(速筋)と持久力に関わる筋肉(遅筋)があるように、この2つの外部刺激を効果的に取り入れることによって「最強のかかと」が鍛えられます。

この記事では、前半で叩き刺激を与える「かかと刺激トレーニング」を1つ、後半で圧力刺激を与える「かかと圧ストレッチ」を1つ、それぞれ紹介します。立っても座っても動いても傷めないかかとを作るために、両方をバランスよく実践していきましょう。