肩こりや腰痛、慢性疲労を改善するためにはどうしたら良いのか。アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長の高林孝光さんは「自分の健康状態を知るには、病院で検査を受けるしかないと思っている人は多い。しかし、体の使い方や姿勢のクセは、もっと簡単な方法でも確認できる」という――。(第1回)

※本稿は、高林孝光『しゃがめない人は不健康になる――日本人の9割は正しくしゃがめない』(自由国民社)の一部を再編集したものです。

肩を押さえている若い女性
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お金をかけず10秒で健康状態を知る方法

「たったそれだけで何がわかるんですか?」

私が患者さんに「10秒でいいので、その場でしゃがんでみてください」とお願いすると、多くの方が不思議そうな表情を浮かべながらこのようにおっしゃいます。しかし、その表情は10秒後にはまったく違った驚きの表情に変わっています。

なぜなら、かかとを地面につけたまま、手を使わずにしゃがんでみる。この動作を行うだけで、あなたも認識できていなかった、あなたの健康状態のほぼすべてが明らかになってしまうからです。血液検査のように採血する必要もありません。レントゲンやMRIのように高価な機器も必要ありません。病院に行く必要すらありません。今すぐ、その場で、たった10秒あればできるのです。

では、具体的に何がわかるのか。骨盤後傾、あご出し、猫背、不良姿勢、O脚、スポーツ障害。これらすべてが、たった一度しゃがむだけで大体まとめて説明できてしまいます。これは誇張ではありません。

私は長年、運動器検診に携わってきました。子どもたちの健康状態をチェックするなかで、さまざまな症状を見てきました。

「正しくしゃがめない」健康リスク

しゃがめない子、しゃがむと痛みが生じる子、前屈ができない子、不良姿勢の子、側弯症そくわんしょうの子……細かくいえばキリがありません。最初は、これらは一つひとつ別の問題だと思っていました。

しかし、ある日突然、すべてがつながっていることに気づいたのです。点と点が線でつながり、一つの大きな真実が見えてきたような感覚でした。

これらの症状は、すべて根本的に同じ原因から生じていたのです。その原因こそが、「正しくしゃがめない」ということなのです。従来の健康チェック方法と比べると、「しゃがむ」という健康診断ツールがいかに優れているのかがわかります。

血液検査であれば数日待たなければ結果が出ません。しかも、わかるのは血液中の成分だけです。レントゲンであれば骨の状態しかわかりません。MRIは高額で、そもそも気軽に受けられるものではありません。

かかとをつけたまま座っている様子
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それに対して、「しゃがむ」というチェック方法は、誰にも等しく、わずか10秒で可能です。しかも、「診断料」は一切かかりません。器具も必要ありませんからどこでもできます。そして何より、骨だけでなく、筋肉、関節、姿勢、バランス、柔軟性、そして将来起こりうる健康リスクまで、すべてが一度にわかるのです。