目を狙ってくるのさ

目が合った瞬間、クマは耳をつんざくような咆哮と共に襲いかかってきた。銃をきちんと構える間もなく引き金を引く。

既に弾を込めていたのが不幸中の幸いだった。原田のライフルは、発砲と同時に次弾が装塡される自動銃だったため、何発かを連続で撃った。どこかには当たったようだが、相手の勢いは止まらない。

飛びかかられ、銃を弾き飛ばされた。たまらず、地面に仰向けに倒れ込む。目の前にクマの顔があった。とっさに両手を頭の後ろに回し、四つん這いになって防御姿勢をとる。しかしヒグマの攻撃がやむ気配はない。