金融庁によると、新NISA開始1年半で総買付額は累計59兆円に達したが、口座を開いたものの買い付けをしたことのない人が38%。経済ジャーナリストの荻原博子さんは「そういう初心者には投資はギャンブルであることを伝えたい。そのうえで後悔しない始め方がある」という――。(第6回)
※本稿は、荻原博子『定年後のお金の悩み、解決します』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。
NISA口座の38%が放置されたまま
「積立だから安心」という考え方を捨てよう!
皆さんは、「NISA」をご存じですか? よくわからないけれど、言葉だけは聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
「NISA」とは、通常約20%かかる投資の利益に対しての税金が、非課税になるというもの。例えば、20万円で買った株が25万円で売れたとすると、通常は儲けの5万円に対して約20%の税金を納めなくてはなりません。つまり、5万円の儲けのうち、約1万円を税金として払うということで、手取りの儲けは約4万円になります。
ただ、「NISA」で取引したものについては、この約1万円の税金がかからないので、儲けの5万円が、まるまる手取りになります。
こう書くと、なんだかすごく有利だなと思うかもしれませんが、「NISA」を利用するには、年間の投資枠や非課税保有限度額などさまざまな縛りがあり、そのためか、口座開設した人の約38%が、開設したまま一度も投資をしていない放置口座にしているという指摘もあります。


