そもそもの資金力を強化しておく

政府の統計や大手調査会社のデータを見ても、50代の家庭で貯蓄がゼロというケースは意外と多いことがわかります。だからこそ、50代はまずコツコツとお金を貯めるべきだと私は思います。コツコツとお金を貯めれば、確実に資産を増やすことができます。

「今は低金利だから、お金を貯めても意味がない」と言う人もいますが、貯金が少ない人にとって低金利も高金利も関係ありません。そもそも預けるお金が少なければ、金利の恩恵は受けられないからです。

荻原博子『定年後のお金の悩み、解決します』(河出書房新社)
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むしろ、低金利の今こそコツコツとお金を貯めておくべきです。かつての日本には、郵便局の定額貯金の金利が8%という時代もありました。今のような時期にしっかりとお金を蓄えておけば、将来また金利が上がった時に、そのまとまったお金を預けて大きく増やすチャンスがあるかもしれません。

まずは借金をきちんと返しながら、余裕があれば少しずつでも貯めていきましょう。まとまったお金がなければ、投資をしたところで大きな利益は望めません。

コツコツ貯める方法として適しているのは、給料からの天引きです。勤め先に社内預金制度があるなら、検討してみましょう。社内預金は、法律で年利0.5%以上と定められているため、今の時代としては決して悪くない利回りです。その他、財形貯蓄なども有効な手段になります。

iDeCoの最大のデメリットとは?

「iDeCo(イデコ)」も節税効果があると宣伝されていますが、欠点もあります。それ は原則60歳までお金を引き出すことができないという点です。

今の50代にとって、会社の倒産やリストラの可能性はゼロではありません。万が一の事態が起きた時に、自分のお金なのに自由に引き出せないというのは不便なことです。

さらに、最近は医療費控除やふるさと納税などで控除枠を使い切り、節税効果があまりないという人もいます。

iDeCoが向いているのは、よほどのことがない限り職を失う心配がなく、しかも給料が高い公務員などでしょう。

一般の会社員は、今の納税額やリスクを考えた上で、慎重に判断する必要があると思います。

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