日経平均株価は最高値更新から、わずか1カ月で大きく下落した。値動きに振り回されないためには、数字を動かす仕組みを知っておく必要がある。経済指標を読み解くプロの2人に、投資に役立つ数字の見方を聞いた。
鉄則1 株価が急落しても慌てない売る前に下がった「原因」を探る

「落ちてくるナイフ」を摑むべきか見送るべきか

【吉野】7月の日経平均株価の急落は記憶に新しいでしょう。6月25日に7万2366円をつけてから、わずか1カ月も経たないうちに8000円以上も値下がりする事態に。慌てた方も多かったのではないでしょうか。

多くの方は下げ幅の大きさを見て驚いてしまいますが、株価が下がったときにまずやるべきなのは、「何が原因で下がっているのか」を整理すること。下落の理由によって、取るべき行動は全く変わってきます。企業の価値そのものが損なわれたなら売るべきですが、相場の外側の事情で下がっているのなら、慌てて売る理由はありません。まずはそこを切り分けるのです。

たとえば今回の下落には、大きく2つの原因があります。

(構成=本誌編集部)