一流のビジネスパーソンはどこが違うのか。そのひとつは「数字を扱う力」だろう。なぜ数多のデータを瞬時に分析できるのか。プロに、そのテクニックを聞いた――。

数学的に考える力を身に付けるメリットは、大きく2つあります。

1つ目は、だまされにくくなること。数字は、それだけで客観的な事実のように見えてしまいます。しかし、都合のよいデータだけを切り取っていたり、印象を操作するように示されていたりすることは珍しくありません。投資商品の売り込みなどはその典型です。数学の素養があれば、「この数字は本当に正しいのか?」と立ち止まって考えられるようになります。

2つ目は、ライバルに差をつけやすいこと。学生のみなさんに「数字やお金を扱う科目が得意な人は?」と聞くと、手が挙がるのは多くて2割です。

(構成=石井晶穂 図版作成=大橋昭一)