「“水商売”をやるのか」と母親に泣かれる

ほっかほっか亭は1976年に埼玉県草加市に1号店を開いている。池田社長が買いに行ったのは開店から少し過ぎた頃だったが、評判は高まっていた。ご飯のうえに鰹節をかけ、その上に海苔を敷き、そこに魚の白身と竹輪のフライを置いたのがのり弁で、ほっかほっか亭がブームに火をつけた。のり弁についての池田社長の説明が止まらない。

「コメは高級ブランド米のササニシキでした。当時、私が日常的に食べていたのは『標準米』と呼ばれていた安い米だったから、格が違う。それを、ホカホカの状態で詰めてくれる。海苔も一級のものが使われていました。そのときの価格が260円だったかな、当時としては安い値段ではなかったけれど、メチャクチャうまかったですよ」

のり弁に感動した池田社長は、ほっかほっか亭で働くことを決意する。といっても、ほっかほっか亭を運営する会社にではなく、フランチャイズ(FC)店として自分で店舗経営することを選んだのだ。