課長になれるのは全従業員のわずか6~7%

あるテレビコマーシャルである。

「お父さん、課長さんになったのよ」
 ――親子で夕食の準備中。
「課長さんてえらいの?」
「そうね、新幹線の運転手さんくらいかな」
「わー、すごいなあ」
「そう、すごいのよー」
 ――背景で、父、今日もお客さんに懸命に謝っている。帰りの電車では、つり革につかまったまま寝ちゃいそう……。そして、父が玄関に。
「パパ、おかえりー」

以前流れた某生命保険会社のCMである。ほのぼのとした雰囲気の中で、家で母子がお祝いを準備しながら、課長に昇進したばかりの父の帰りを待っている。少し前であったら全く自然に感じられたであろうこのCMのトーンに多少の違和感をもちつつ、私にとっては妙に印象に残ったCMだった。