本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2023年2月6日レター)
――ユーラシアグループの調査によりますと、ことしの世界の10大リスクとして、1位「ならず者国家ロシア」、2位「極大化する習権力」、3位「テクノロジーによる社会混乱」、4位「物価高騰の波」、5位「追いつめられるイラン」、6位「エネルギー危機」、7位「途上国への成長打撃」、8位「米国の分断」、9位「デジタルネーティブ世代の台頭」、10位「水不足」が挙げられています。かつてないほど対応が複雑で難しい時代になっていることを感じます。企業経営としてこれらのリスクに対応するにはどのような構えが必要でしょうか。
【堀】世界10大リスクの1位と2位の覇権国家によるものというのは、まさに2023年を象徴していると思います。企業経営にとっては昔からカントリーリスクという概念があり、これに対応することは非常に厄介です。資源大国ロシアの天然ガスや石油に依存しすぎた結果、いま世界中が苦しんでいます。ロシアに生産工場を建設したら、いつプーチンが「1円で売れ」などと言い出すかわかりません。その上、それが理不尽であるということを訴え出て解決できる国際機関もありません。このようなリスクに、われわれはどうやって対応できるのでしょうか?
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(構成=今井道子)

