本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2022年8月15日レター)

――完全テレワーク制度に移行する企業が出始めています。今後、日本社会にテレワークが拡大していくことが予想されます。従業員にとっては働きやすくなる一方で、社内のコミュニケーションが減るなどマネジメントにとっては難題があります。企業の競争力にも影響が出そうです。堀さんはこの問題をどう捉えていますか。

【堀】テレワークが普及することについては、社員が働きやすくなることは間違いないですから良いことと思います。しかしながら、マネジメントの面から言えば、テレワークでは社員の仕事のプロセスを見届けることが難しく、結果を評価するだけになり、リアルで仕事をする場合に比べるとパフォーマンスは落ちざるを得ないと思います。

(構成=今井道子)