いよいよ年の瀬、あわてて大掃除を始めた人はいないだろうか。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「12月に大掃除をする人の住む家には、絶対にお金が貯まらない。大掃除は12月ではなく10月にするべきだ。どうしても今から片づけるという人には、最低限片づけて、掃除すべき箇所が2つある」という――。
清掃
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間違いなく「お金が貯まらない」人の特徴

そもそもなぜ12月に大掃除をするのでしょうか。

その風習は平安時代に始まり、江戸時代には薪や炭で天井に溜まったすすを払うために、12月13日が「煤払すすはらいの日」と定められていたようです。また昔は10月が農作物の収穫の時期だったことから、農作業が一段落した12月が大掃除をするのによいタイミングとされていたとのこと。

しかし時代が変わった今、薪や炭を使う家はめったにありませんし、自分で食べる野菜をつくるのに農作業をしている人も少ないでしょう。

現代の12月は、まさに「師も走る」日本国民全員が忙しい時期。ビジネスパーソンは、仕事の大詰めを迎え、イベントや行事に追われ、大掃除どころではないでしょう。それなのに12月にあわてて大掃除をしている人がいる。この人たちは間違いなくお金が貯まりません。

「時間管理」と「お金」の密な関係

なぜなら今、大掃除をしているということは、これまでやる時間がなかったから。つまり、時間管理ができていなかったということ。時間管理ができないと、どうしても無駄なお金が出て行くのです。

たとえば大掃除を担う家事代行サービスは、同じサービスでも10月と12月は値段が違います。12月は季節料金が加算されて、10月よりも割高になるのです。12月にギリギリ頼み、わざわざ高い金額を払うのは、むだとしか言いようがありません。

また12月や1月はクリスマスや正月など、何かとイベントごとがあります。その時に家が片づいていなければ、クリスマスのホームパーティで使う飾りや、お正月にいるポチ袋など、季節のイベントに必要なものが見つからず、買い直すことになります。ささいなことの積み重ねが数万単位のむだ遣いになっていくのです。