「完璧主義」から「完了主義」へ

ステップ2:ポイントを絞って片づける

片づける時間を見つけたら、こことここだけ終わらせようと、ある程度ポイントを絞って行いましょう。全部が中途半端に終わるのがいちばん残念なことなので、決めたところをきっちりと終わらせます。

大掃除を先延ばしする人は、完璧主義の傾向があります。片づけ始めると完璧にやりたいから、今日はここだけ済ませるということができない。でも大事なのは、完璧主義を捨てて“完了主義”でいくこと。

朝10分だけの片づけでも、ビフォー、アフターで写真を撮ってみると、見た目の大きな変化に気づきます。10分あれば引き出しをひとつ片づけたり、本棚を整理したり、紙類を捨てたりといったことができます。この積み重ねが片づけなのです。

ですから大掃除も、時間を区切って完了主義で取り組みましょう。完璧主義の人は、やり遂げる力が高いので、走り始めるとさっさと進んでいきます。

ここまで読んで「ここを片づけたい!」と浮かんだ方はそこの片づけを目標にしましょう。きっと、そこが片付くと気持ちの良い場所ですから。特に浮かばない方は、次の話を参考に片づけを頑張ってください。

キッチンの片づけ、お風呂の掃除が完了すればOK

この時期にまず片づけを完了させてほしいのは、キッチンです。パントリーの中身もチェックして、賞味期限切れのものは処分し、期限が切れそうなものは料理して年内に食べきってほしいですね。

冷蔵庫から食べ物を取る子
写真=iStock.com/vitranc
※写真はイメージです

キッチンが完了したら、次はお風呂や洗面所などの水回りの掃除。

バスルームのクリーニング
写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

年末年始は家族が帰って来たり、親戚が遊びに来たり、何かと来客が多いので、みんなが気持ちよく使えるようにきれいに掃除しておきましょう。もちろん誰も呼ぶ予定がない、という人も同様に、掃除しましょう。そこまでやれば年内は十分。あとは年明けに回してOKです。

ちなみに掃除グッズにこだわると、お金がかかるのでNG。グッズを買うときには、しっかり吟味しましょう。ポイントは多用途かどうか。用途が一つだと、使いにくいものが多いですから。