通信に往復30分、イトカワへの着陸

大気圏に突入した小惑星探査機「はやぶさ」が、オーストラリアの上空で最後の輝きを放ったのは2010年6月13日のことだった。

宇宙輸送工学研究系教授 國中 均氏

投下されたカプセルには、地球から3億キロ離れた小惑星イトカワの砂が入っていた。

その打ち上げからの7年間の軌跡を振り返る時、イオンエンジンを担当したJAXAの國中均・宇宙輸送工学研究系教授は「一番のハイライトはやはりイトカワに着いた時です」と話す。05年8月27日、「はやぶさ」はエンジンを切り、秒速9メートルでイトカワに近づいていった。