ビジネス・ブレークスルー大学教授 
平野敦士カール氏

のべ5000人以上――。これは私が昼食をともにしてきた人数です。たとえば午後1時から渋谷で予定があれば、その近辺に勤める知人をランチに誘う。こんな調子でほぼ毎日誰かとランチをする習慣が始まって、20数年がたちます。私はこの習慣を「アライアンス・ランチ」と呼んでいます。

現在私は大前研一氏が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学で「プラットフォーム戦略論」を教えています。これはGoogle、Facebook、楽天などの21世紀の勝ち組企業に共通している戦略です。一言でいえば様々なグループや人が集まる「場」(=プラットフォーム)をつくることによって自己増殖的にビジネスを拡大していく戦略のこと。そしてプラットフォームに参加してもらうためにはいろいろな企業や人との提携(=アライアンス)が必要なのです。