女性の山場は何歳にあるか

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図3 何歳を扱う書籍が多いか
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図2 女性向け「年齢本」の刊行数の推移

では「年代本」がダメなら「年齢本」はどうでしょうか。やはり刊行数はさほど多くなく、また20歳~29歳のいずれかを扱う(図2では「20代」としてまとめています)書籍の刊行ピークが1980年代から1990年代前半にあることも同様なのですが、一定のペースで刊行され続けているといえます。2010年代にも9冊刊行されています。そこで今回の対象書籍はこの「年齢本」にしたいと思います。

ところで、何歳を扱う書籍が最も多いのでしょうか。刊行は、主に5の倍数の年齢に集中しているので、それらを整理したものが図3です。25歳、30歳、40歳がそれぞれ10冊を超えているのですが、目を引くのは50歳です。女性の生き方のターニングポイントになるのは50歳ということなのかもしれません。これはこれで非常に興味深いのですが、男性向け「年代本」で扱ったのは40代までなので、今回は「50歳論」を除外することにします。また、5の倍数以外で刊行数の多かった年齢は、29歳が7冊、24歳と28歳がともに3冊でした。「年齢本」一般がそうですが、20代については各年齢がそれぞれターニングポイントとされているようです。

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表1 女性向け「年齢本」対象書籍

このような観点から、今回の対象書籍をピックアップしました。図2で紹介した20~29歳論31冊、30~39歳論19冊、40~49歳論13冊について、年代ごとに「最近刊行されたものから順に6冊」、計18冊を抽出したものを、今回の対象書籍とします(表1)。

次回から具体的な分析に入りますが、その前に、これらの著作で扱われている内容を概観しておきます。男性向け「年代本」での基本線は仕事にありましたが、女性向け「年齢本」で扱われる内容は非常に多岐にわたっています。仕事のみならず、ファッション、メイク、美容、恋愛、結婚、出産、子育て、セックス、友人との付き合い、健康法、食、旅、インテリア、そうじ等々。

しかしながら「年齢本」では、どのような内容についても、「ある一貫した原理」のもとに論じられているといえます。次回はその「原理」に注目してみたいと思います。