腎臓の機能を維持するには、どんな食生活を心がけるといいか。腎臓の老化と強く関係する「リン」を含む食材の食べ過ぎには要注意だという。内科医の工藤孝文さんが監修した『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)より、紹介する――。
※本稿は、工藤孝文(監修)、ホームライフ取材班(編)『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
腎臓の機能低下を招く栄養素
腎臓の老化と強く関係している栄養素が「リン」。ミネラルの一種で、カルシウムと結びついて骨や歯の材料になったり、神経や筋肉を正常に保つために働いたりする。
大事な栄養素ではあるが、積極的に摂取する必要はない。リンは非常に多くの食品に含まれているので、ごく普通の食生活をおくっていれば、必要量を無理なく摂取できる。問題なのは、逆に摂り過ぎてしまいがちなことだ。
リンが体内に過剰に入ってくると、腎臓の大きな仕事であるろ過機能が働き、いらない分はすみやかに排出される。ところが、普段の食事からリンを摂り過ぎていると、その処理のために腎臓の負担が大きくなって機能が低下する。
腎臓の機能が下がると、排出し切れなくなったリンが体にたまっていく。増え過ぎたリンは、形を変えて毒性を持つようになる。
その処理を担う腎臓はさらに弱り、リンの排出にますます手間取る。そして、血液中のリンが多過ぎる高リン血症を招き、過剰なリンが腎臓の元気を一層失わせるという悪循環に陥ってしまう。

