腎臓の健康維持には、食生活で何に気をつけるといいか。練り物を食べることで血液をサラサラにする効果などが期待できるが、おでんを食べるときは注意したほうがいいという。内科医の工藤孝文さんが監修した『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)より、紹介する――。

※本稿は、工藤孝文(監修)、ホームライフ取材班(編)『「腎臓にいいこと」、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

おでん
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ハムやソーセージを買う前にみるべき表示欄

ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉はあまりヘルシーな食べものではない。こういうイメージを持っている人もいるだろう。どこが体に良くないかと問われたら、塩分や脂肪分が多いという答えが返ってきそうだ。

血圧を上げる塩分や、肥満につながる動物性脂肪の多さは、確かに気になるところだ。それに加えて、腎臓の健康を考えたら、食品添加物由来の無機リンが大量に含まれていることも見逃せない。

先の記事でお伝えした通り、食品に含まれるリンを摂り過ぎると、腎臓の調子が悪くなり、全身が大きなトラブルに見舞われる。一般的な食品に含まれる有機リンに対して、特に体内に吸収されやすい無機リンは要注意だ。

日本人の1日のリンの摂取量の基準は、男性が1000mg、女性が800mg。これに対して、加工肉には100gあたり200〜300mgほども含まれている。

ときどき、少し口にするのなら問題はない。しかし、たびたび大量に食べたら、吸収率の高い無機リンの摂り過ぎになる。ほどほどにしておくのが肝心だ。

食品添加物が使われた食品は好きじゃない。だから、ハムやソーセージなどを食べたいときは、買う前にパッケージを必ずチェック。「無塩せき」の表示があるものだけをカゴに入れる。

こんな買い方をすれば、加工肉から無機リンを摂取しないで済むような気がするかもしれない。ところが、まったく効果がない場合もあるので注意が必要だ。

「無塩せき」とは、イコール「無添加」ではない。肉のくすんだ色を鮮やかなピンク色にする「発色剤」を使っていないだけなのだ。発色剤の具体的な成分は「亜硝酸ナトリウム」や「硝酸カリウム」で、腎臓の負担となるリンとは関係ない。

つまり、無塩せきをうたっていても、リン酸塩を添加していることは十分あり得る。無機リンの摂取を抑えたいのなら、食品表示欄をもっと細かくチェックしよう。