健康維持に効果的な運動は何か。日本医科大学名誉教授の太田成男さんは「ミトコンドリアを増やし糖代謝の改善にも寄与する運動がある。普段運動をあまりやっていないという人でも、ウォーキングをベースにすぐに簡単に実践できる」という――。

※本稿は、太田成男『弱った体ががらりと変わる 本当の「解毒力」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

階段を上るスーツの男性
写真=iStock.com/Adene Sanchez
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お金をかけずに手軽にできる体にいい運動

「運動は体にいい」というのは、おそらく誰もが理解していることでしょう。ところが、わかっていても多忙な生活のなかで運動を継続するのは簡単ではありません。

長時間走ったり、ジムで重いウェイトを扱ったり、毎日決まったルーティンを続けるのは心理的な負担が大きく、人によってはストレスになってしまうこともあります。健康のための行動が負担になってしまったら、本末転倒にほかなりません。

そこで注目されているのがインターバル運動です。

私がお勧めするのも、とにかくインターバル運動です。お金もかからず、自分に合った設定をすることで老若男女誰でも手軽に実践でき、しかも体内の仕組みを利用して健康効果をもたらす最も優秀な方法だからです。

インターバル運動とは、短時間の負荷(高い運動強度)と、回復の時間(低い運動強度)を交互に繰り返す方法です。たとえば、早歩き30秒と通常歩行60秒を数セット繰り返すといった具合です。個人の体力に応じて強度を調整できるため、年齢や運動歴を問わず取り組める柔軟さが、その長所です。

なぜ、この「短い刺激」と「小さな休憩」の繰り返しが、健康効果を大きく引き出すのでしょうか。そのカギは、ミトコンドリアとエネルギー代謝にあります。