買う前にチェックすべき食品表示欄
食品中のリンでも要注意なのが、さまざまな加工食品に含まれている無機リン。では、どのような食品添加物を避ければいいのか。
最もわかりやすいのは「リン酸塩」という添加物だ。食品の風味や食感を良くし、保存性をアップさせる作用があるとして、非常に多くの加工食品に使われている。ただ、このリン酸塩はまだわかりやすい。大きな問題は「リン」の表記がないにもかかわらず、実際には含まれているものが少なくないことだ。
たとえば、ほとんどのラーメンで、麺のコシを出すのに使われる「かんすい」。これは主に炭酸カリウムと炭酸ナトリウムの混合物で、リン酸塩が加えられているケースも多い。このためラーメンを食べると、そうとは知らずに、吸収率の高い無機リンを摂ることになるわけだ。
ほかに、「酸味料」「香料」「PH調整剤」「結着剤」「乳化剤」などの食品添加物にも、リンが混じっている場合が少なくない。
なぜ、こんなあやふやな表記が許されているのかというと、国が定めた「食品表示法」に、「一括名表示」という決め事があるからだ。
かんすいの場合なら、「炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸塩」ではなく、ひとまとめに「かんすい」と表記してもかまわないという仕組みだ。
同じように酸味料や香料も、成分を明らかにしないで、一括名で表示されている。また、パッケージが小さければ表記しなくてもいい、という別の“抜け道”もある。食品添加物にどのような成分が使われているのか、消費者にはわからないのだ。
では、無機リンから身を守るにはどうすればいいのか。まずは加工食品を食べる機会を減らすことだが、まったく食べないというわけにもいかない。
そこで、買う前に食品表示欄を必ずチェック。食品添加物の記載が多いほど、リンも多く含まれている可能性が高いので、添加物らしき物質名がずらりと並んでいる食品は避ける。これで、ある程度は無機リンの摂取を減らせるはずだ。
決めておくべきコンビニ利用のルール
無機リンが使われた加工食品は腎臓の負担を大きくし、長い目で見ると寿命にもかかわってくる。この事実を知ると、食品添加物なんか絶対に口にしたくない、と思う人がいるかもしれない。
しかし、いまの時代、完全にシャットアウトするのは無理だ。ハムやベーコンといった加工肉をはじめ、魚肉の練り物、カップ麺、各種レトルト食品、スナック菓子など、コンビニやスーパーの棚に並んでいる加工食品のほとんど、さらに総菜や弁当にも無機リン入りの食品添加物が使われている可能性がある。
もうこんな状況なのだから、ある程度、目をつぶるしかない。
たとえば、コンビニの総菜や弁当も食べるけれども、週に1回、あるいは2回までというルールを決めておく。こうして柔軟に対応し、少しでも無機リンの摂取を抑えるのが現実的だ。


