心臓病や脳卒中のリスクが高まる

高リン血症になると、骨からカルシウムが流れ出て骨粗鬆症こつそしょうしょうを招く。骨ではないところに、カルシウムがくっつきやすくなるのも問題だ。この現象が血管で発生すれば、動脈硬化が起こって心臓病や脳卒中のリスクが高まってしまう。

リンを摂り過ぎて、腎臓の調子が悪くなると、全身が大きなトラブルに見舞われるわけだ。こうした体のメカニズムから、必要以上にリンを摂取し続けると、寿命が短くなるという考え方もされている。

ある実験では、リンを排出しにくい遺伝子を持つマウスは、スムーズに排出できる遺伝子を持つマウスと比べて、早く老化して寿命も短いという結果になった。

腎臓とリンの関連性は強く、慢性腎臓病を発症すると、早い段階からリンの摂取を制限しなければならない。ある程度の年代になったら、腎臓を弱らせないために、リンを摂り過ぎないことがとても重要だ。

本稿では、食生活でいかにリンを抑えたらいいのか、基本の対策から裏ワザまで紹介していこう。

リン摂取を抑えるために控えたい食材

腎臓を弱らせ、ひいては寿命を短くしてしまう厄介なリン。摂り過ぎには十分な注意が必要だが、肉や魚、ごはん、パン、野菜など、普段食べているもののほとんどに含まれている。日本人は必要量の3倍、あるいは5倍ものリンを毎日摂取しているという見方もあるほどだ。

だったら、注意のしようがないじゃないか。こう思うかもしれないが、じつはリンには体内に吸収されにくい「有機リン」と、非常に吸収されやすい「無機リン」がある。

ラーメン
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有機リンが含まれているのは、肉や魚、穀物、野菜といった一般的な食品。これに対して、無機リンは食品添加物として多くの加工食品に使われている。

加工食品をできるだけ控えれば、それだけでリンの吸収を大幅に減らすのは可能だ。これが最も効果的なリン摂取の抑え方だと覚えておこう。