オーナー社長が抱く強烈な危機感

ユニ・チャーム社長 
高原豪久氏

「おまえのせいで株価が下がるんじゃ!」

2001年6月、私の社長就任を承認していただく株主総会当日の朝、前社長の高原慶一朗は仁王立ちになって私を指さし、こう言い放った。

この出来事をある人に話すと「お父上はあなたを育てようと思っておっしゃったのでしょう」という言葉が返ってきた。その言葉を私はあえて否定しなかったが、実際はそんなものではなかったと思う。自分が必死でつくり上げた会社をこいつに潰されてたまるか。そんなオーナーとしての強烈な危機感、オーナーのもつ本質からほとばしった言葉だったのではないだろうか。