もう一度「らしさ」を取り戻せば勝てる!
日本マクドナルドHD会長兼社長兼CEO 原田泳幸氏
組織が危機に瀕したとき、高所からああすべき、こうすべきと正論を吐くだけではリーダーは務まりません。必要なのは論理ではなく、危機を乗り切る具体的な施策であり、それを実現するためには自ら身を削ることも辞さない覚悟と決意です。
2004年に私がCEOに就任したとき、マクドナルドは、既存店売上高が7年連続対前年比マイナスと、まさに最悪といっていい状況でした。景気後退や世の中の健康志向が低迷の理由なのだから、誰が舵取りをしても劇的な業績の改善は難しい。巷ではそういう見方が多勢を占め、しかもその空気は社内にも蔓延していました。
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