仕組み化で「組織の成果が人数に比例」するようになる
このように考えることができれば、組織で結果を出すためには頭数の多さが重要であることも理解できます。仕組み化ができていれば、組織の成果は人数に比例します。人数が増えるということは、組織全体の行動量が増やせることを意味します。それは人数×8時間の就業時間が行動量になるためです。
このインパクトは非常に大きいと言えます。メンバーの一人ひとりを教育していたのでは労力がかかりますが、行動の内容を仕組み化してマニュアルで伝えることができれば、何人ものメンバーに一度に伝えることができます。
このとき、仕組みをマスターしたことで、一人ひとりの成果が1.2倍になった場合、5人の仕組み化が行われれば「1.2×5=6」で6人分の成果を出せることになるので、ちょうど1人分の成果を増やすことができる効果があります。
10人の仕組み化が行われれば「1.2×10=12」で12人分の成果を出せますので、2人分の成果が増えたことになります。つまり、仕組み化によって一人ひとりの成果がもしも2倍になったときは、メンバーが5人であれば「2×5=10」で10人分の成果が出せるようになります。
つまり、5人分の成果が増えたことになります。一人のトッププレーヤーが頑張っただけでは、さすがに5人分の成果を増やすことはできません。仕組み化の例として、1日あたりの顧客との面談の最低件数を決めておくことなども考えられます。
それだけのことで、営業が喫茶店でゆっくりしていたり、車を公園のそばに停めて寝ていたりするといった非生産的な時間をなくすことができ、チームの売上を2倍以上にするということが可能になります。