仕事が爆速で終わる人は、どこが違うのか。元外資コンサルタントでハイパフォーマンス代表の名郷根修さんは「私はかつて休日も仕事をするほど忙殺されていたが、妻からの一言をきっかけに『同じ時間で10倍の成果を出す』方法を学んだ」という――。
ビジネス会議で話している人々
写真=iStock.com/Paul Bradbury
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家族のために働いているのに、家族と過ごせない

仕事で大きな成果を出すには、それなりの時間が必要です。しかし、長く働き続けて心身を休める時間もなく、家族のために一生懸命働いているのに家族との時間が取れずに家庭内がぎくしゃくしてしまったり、健康を損なってしまったりしては、本末転倒です。

かつては私も、膨大な仕事をこなさなければならない日々が続き、週末も仕事をしていて心身ともに疲弊していたことがありました。妻と共働きで仕事の合間に家事をして、2人の子供の面倒も見ていましたが、仕事が増えるにつれて余裕がなくなり、週末に休みが取れた時でも何もする気が起きなくなっていました。

4歳だった息子が「パパ、遊ぼう」と言ってきても、うつ状態で遊ぶ気になれないほど。今振り返ると父親として失格だったと思いますし、当時から自己嫌悪に陥っていました。

妻に「稼いでもらってもうれしくない」と言われ…

「家族と過ごす時間をもっと取らなければ」と思いながらも、「仕事で成果を出すためには、誰よりも働かなければならない」「家族を守るために、もっと頑張らないといけない」と、つい仕事のほうを優先してしまう日々。そのため子育てや家事の負担が共働きの妻に偏ってしまい、ついに妻から「毎晩遅くまで働いてお金を稼いでもらってもうれしくないよ」と言われてしまったのです。

仕事で成果を出す。家族のために働く。それはもちろん重要なことですが、どうしたら仕事で成果を出すのと同時に、家族との時間も大切にできるライフスタイルを実現できるか。それを探求した結果、「10倍の成果を出しながら自由な時間を増やす方法」を教えるプログラムの存在を知りました。

そして、それを学び実践したことで、ビジネスで大きな成果をあげながらも、家族との時間をゆっくりと過ごせるようになりました。

そうなるまでに、仕事をしていく上で何をどう変えたのか。それは、仕事の効率化を図り、人に任せられる仕事は人に任せ、自分がやるべき仕事に専念したことでした。