疲れてから休みをとっても効率は上がらない

その際、仕事に疲れたら休みを取るのではなく、あらかじめ「自由の日」を決めておくことをお勧めします。そうすることで、まず自分が仕事のために使える時間が限られていると認識できます。時間が有限だとわかるからこそ、いかに効率的かつ効果的に使うかという意識にもスイッチが入るのです。

また、あなたが休みを取ることで、チームメンバーが成長します。あなたが「自由の日」を過ごしている間、彼らはあなたの助けを得ることができないため、自分たちで考え、あなたがいないところで判断することになるからです。

ただ、私の経験上、最初は「自由の日」に仕事をまったくしないで過ごすのは難しいです。ついつい仕事のことが気になって、メールをチェックし、休み明けすぐに終わらせたい仕事をしてしまうこともありました。最初から一切仕事をしないというのは、特に真面目な人にとっては難しいかもしれませんが、徐々にオフに切り替えられるよう、休める時間を意識的に増やしていってください。

何をやっても三日坊主で終わってしまうあなたへ

私の場合、「自由の日」には家族や友人たちと旅行をしたり、バーベキューやキャンプ、ハイキング、サーフィンなどをしたりして過ごしています。意見交換もできるので良い刺激となり、クリエイティビティを高められる効果があると感じます。また、本を読んだり、映画を観たり、美術館へ訪れたりもしています。夕方には、心身を活性化するために、ジムに行って、筋トレ、ストレッチ、水泳をしてから、サウナに入ることがルーティンになっています。

人によってやりたいことはさまざまだと思います。「自由の日」には、自分が心から満足できる活動をするのが一番だと思います。

ここまで読んで、「さあやるぞ」と思ったあなた。以下と似たようなことに身に覚えはないでしょうか?

・「早起きで人生が変わる」という本を読んで刺激され、「自分も5時起きしよう!」と翌朝から意気込んだけれども、三日坊主で終わってしまう。
・今年はこれまでとは違う飛躍の年にしようと、年の初めに1年の目標を立てたが、いつの間にか忘れてやらなくなっている。

これらには、元に戻そうとする「コンフォートゾーンの力」が働いています。コンフォートゾーンとは、「そのままでいたい」「現状のままがいい」と安心して行動できる範囲のことです。