マウンティング欲求から人は決して逃れられない

相手に対して自分が優位であることを誇示する言動を「マウンティング」と言います。

もともとは動物学用語で、群内で優位なサルが劣位のサルの尻上に乗り制圧することで、序列を確認する行為を指しました。これが転じて今日では、人々が会話やSNSで自分がいかに優れた知識や教養を備えているか、金銭的あるいは精神的に満ち足りた生活を送っているかを誇示する行為を指す言葉として広く使われるようになりました。

用語としては新語に属するものの、行為そのものは、人間が集団で暮らし社会を形成した、いにしえの時代から続いています。縄文時代は仕留めた獲物の大きさ、平安時代は蹴鞠や歌詠みの上手さ、戦国時代は打ち取った敵兵の首の数でマウントの取り合いがあったでしょう。マウンティングは人間の本能に刻まれた、コンパルシブ・ビヘイビア(強迫的行動)なのです。

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