私が社長に就任したのは、2009年4月。当時、わが社はリーマンショックによる世界的な大不況の波を受け、溶鉱炉の火を止めるかどうかの瀬戸際まで経営が悪化していた。いったいどこから手をつければいいのかと困惑するほどだった。
神戸製鋼所社長
佐藤廣士
1945年、大分県生まれ。県立杵築高校卒。70年、九州大学大学院修士課程冶金学専攻修了。同年神戸製鋼所に入社。技術開発本部材料研究所長、技術開発本部開発企画部長を経て96年取締役、2003年専務、04年副社長就任、09年4月より現職。同じ山本兼一氏の著書『火天の城』『利休にたずねよ』も読破したという。
佐藤廣士
1945年、大分県生まれ。県立杵築高校卒。70年、九州大学大学院修士課程冶金学専攻修了。同年神戸製鋼所に入社。技術開発本部材料研究所長、技術開発本部開発企画部長を経て96年取締役、2003年専務、04年副社長就任、09年4月より現職。同じ山本兼一氏の著書『火天の城』『利休にたずねよ』も読破したという。
そんなとき、岡山県津山の刀匠・安藤広清氏から社長就任記念に見事な日本刀をいただいた。実はこの刀、当社の溶鉱炉から出てきた銑鉄でつくったものという。
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