どんな状況でも幸せに生きる秘訣は何か。心理コンサルタントの林恭弘さんは「雨の日のディズニーランドに行っても、そのときならではの楽しみを見つければ『来てよかった』と思える。幸せな人は、人生の出来事に対する無数の解釈から幸せなものを選んだ人である」という――。
※本稿は、林恭弘『「落ち込みグセ」をなおす練習』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。
選択肢は1つではない「何でもアリ」が心を強くする
私たちは社会(情報)、経験、完璧思考から、無数の「つぶやき」を受け取っています。しかしそれらは「絶対的」なものではなく、単なる選択肢にしか過ぎません。
「1つの出来事」に「つぶやき」は1つだけしかないのではありません。たった1つの出来事にも、つぶやきは無数にあってもよいのです。事実、無数にあるはずです。
「雨が降っている」という出来事にも無数のつぶやき(受け止め方)があって、本当は自由に選べるものです。しかし、雨が降っていて終始不快な思いをしている人は、無数にあるつぶやきの中からネガティブなつぶやきだけを選んで胸に刻みこんでいる人なのです。
たしかに、その人にとっては雨が降ってほしくはなかったのでしょう。しかし、実際には私たちが思っているように世の中は動いてくれません。予期せぬこと、不都合なことがたくさん起こるものです。
それはそれとして受け入れていくしかないのです。「雨が降ってほしくはなかったけれど、降ってしまったものは仕方がない」と心の中でつぶやくことで、違う選択肢が見えてくるはずです。