雨の日のディズニーランドこそ「来てよかった」と思える

家族4人でディズニーランドに行ったときのことです。関西在住のわが家の場合、関西から飛行機に乗って一泊するとなると、それなりの覚悟(出費、労力など)は必要です。子どもたちも楽しみにしていたのですが、その日に限って雨空の一日でした。

ゲートが開くのを、レインコートを着て4人で待っているときは、正直ガッカリ感がありました。

やがてゲートが開いて閉館の時間まで過ごしたのですが、帰るときにはまったくガッカリ感は失せ、逆に「雨でよかった」とさえ思えたのです。ディズニーランドといえばアトラクションのほかに、一日に数回実施されるパレードが楽しいものです。

私たち家族は知らなかったのですが、雨の日のパレードは「雨の日でしか見られないパレード」があるのです(天候にもよるようですが)。ディズニーキャラクターやキャストが、とってもオシャレなレインコートや傘で踊って盛り上げてくれます。

私は知りませんでした。ミッキーマウスがレインコートを持っていたとは! その華やかさとかわいらしさに、私たち家族は大満足しました。その日ディズニーランドをあとにするときには、「雨の日に来ることができてよかった」と思えたほどです。

そして関西の自宅に帰ってから妻と「今回はディズニーランドからいいことを教えてもらったね」という会話になったのです。

私たちは知らぬ間に心の中で、「雨が降ったら楽しめない」

「せっかく遠くから来たのにどうして晴れないのだろう」
「テーマパークや遊園地ときたらやっぱり天気がよくなくちゃ」
「ガッカリだ」
「最低だ」

……というつぶやきがあったのでしょう。

しかし今回の経験から、「雨なら雨の日の楽しみ方がある」、そして「楽しむための工夫はいくらでもできる」ということを教わりました。

それ以降、わが家は遊園地やテーマパーク、キャンプに出かけるときに雨空でも、ちっともガッカリしなくなりました。

そうです。本当は「何でもアリ」なのです。