まともな男性は大学時代に売約済み

そして春香さんは社会人になると、すぐに婚活を始めるが、「まともな」男性からは早々に断られた。「まとも」というのは、定職があり、感情を律することができ、目立った差別をせず、身の周りのことは自分でできる清潔感がある男性だ。

「そもそも、まともな男性は大学時代に売約済みなんです。彼らは先見の明がある堅実な女の子がロックオンしている。それに気づいてから婚活は焦りました。

私に来るのは初対面時点で上から目線の人とか、見栄っ張りの人とか。あおり運転しそうなタイプしか来ない。そうこうするうちにあっという間に11年ですよ」

この10年間、短期でしか男性と交際できず、彼女として大切にもされなかった。それは自分が醜いせいだと思い、美容整形を繰り返した。

「前はタレントさんなど理想の顔に近づけようと思っていたのですが、今はアプリで撮った(補正した)自分の顔が理想」

春香さんは、これまでに「外車が数台買えるくらい」美容整形、美容施術代にかけているという。1000万円以上、2000万円以下というところだろうか。

整形費用のためにパパ活

その費用は、祖母の遺産やパパ活などで得ているという。パパ活について、どのような男性と交際するのかと聞いたところ、会社経営者が多いという。

「二代目、三代目社長で、地方の人もいますよ。男性って、一度『この子でもいいかな』と思ってくれると、リピートしてくれる。最初は相手をお金だと思って、無理やりでも恋人気分で接する。そうするとまた連絡が来る。そして飲んで、ホテルの部屋に呼ばれて流れでそういうことになるんです。

夜にセックスワーカーのためにお金を払っている
写真=iStock.com/Tero Vesalainen
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私は基本的にお金さえもらえれば、なんでもアリだと思っているし、(性嗜好に対して)NGがないから、結構もらえるんですよ。慣れてくると、お金を払わず済ませようとする男性がいるのですが、そういうときは『悲しいけど、もう会えないかもね』と言い、気持ちを切り替えます」