好きではじめたのに、情熱を失いかけたときはどうすればいいか。バックギャモン世界王者の矢澤亜希子さんは、「うまくいかないことが長く続くと、好きだったはずのものを嫌いになってしまう。そうなる前にしばらく距離を置いて違うことに挑戦したほうがいい」という——。

※本稿は、矢澤亜希子『運を加速させる習慣』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

10代の少女がカフェで退屈そうにスマホで文字を打っている
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情熱が失われたとき、どう持ち直すか

モチベーションの維持といってもさまざまな状況がありますが、よくありそうな状況は2種類です。ひとつは、もともと好きではじめたことや人が以前のように好きではなくなったり、情熱が失われたりしたときのモチベーションの維持です。もうひとつは、そもそも好きでもないことに対してモチベーションを上げなければならないというものです。

ここでは、自分の経験から語れる、もともとモチベーションがあったものに対して情熱が失われてしまった場合、どうやって再びモチベーションを保つのかということについて私の考えをお伝えします。

モチベーションを失う理由はさまざまですが、ひとつのことに真剣に向き合って、うまくいかないことが長く続くと、好きだったはずなのに嫌いになってしまうことがあります。一度嫌いになってしまうと、もう以前のようには戻れません。自分の限界に達してしまうと、それまでのモチベーションは戻ってこないからです。そのため、限界に達する前に対処する必要があると私は思っています。